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インバスケット問題集Bに関するご質問

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インバスケット問題集Bに関するご質問

案件2に関して、スコアリングシートでは、支店長は9月2日まで不在のため、着任後、支店長みずから日報内容を確認した上で営業本部長に提出すべきと考え、着任後の提出を本部長に依頼しているようです。 しかし、本部長は支店長不在を承知の上で提出を依頼しているのだから、代行の者に作成を依頼、提出させた上で着任後、代行者から報告を受けてその内容を把握するのが正しいのではないでしょうか。また、業績が下降気味ならば不在期間中に部下にその原因を分析させ、対策立案を指示して着任後、会議を招集して現状把握すべきではないでしょうか。

ご回答は非常に評価できるものと拝察いたします。
  スコアリングシートの評価項目一覧についてはあくまでも一例です。問題集Bは初心者向けの問題であり、スコアリングシートも基本的な判断・行動しか掲載しておりません。

案件4は案件2と同様に重要度の高い案件で、これも代行者を任命した上で作成、送付すべきではないでしょうか。 そして着任後、支店長が代行者から報告を受け、修正があれば再送付するとすれば問題解消できると思いますが。

案件処理スタイルは評価できるものと考えられます。
  一方で、確実な報告をするための延期の行動も、弊社では管理者として評価できる行動と捉えております。その上で、このような判断をなさるのもよいかと思われます。

案件6で関係部署への相談とありますが、どの部署に何を相談するのでしょうか。

案件処理の行動を確実にするための相談と捉えていただければよいでしょう。例えば、代替品の手配に関してほかの支店に相談することや、お客様の対応についての担当部署への相談などを想定しております。

案件7で林の勤務態度の評価チェックとありますが、何のために実施するのでしょうか。万一、勤務態度が不良ならば不正の可能性が高いということでしょうか。

短期的な対策としては、このケースですと領収書の発行や事実確認がこれに当たると考えられます。一方で、管理者としては長期的な対策として、人材の教育や適材適所などの組織運営に関する立案も重要となります。この林の勤務態度の評価はほかの案件も踏まえ、部下の今後の教育指導を行う上の情報収集と捉えていただきたいと思います。

案件10で新規商談を進める上で、支店長が不在のため、営業本部長への一任で営業展開を進めていいのではないでしょうか。

仰る通り、営業本部長に依頼することでも問題ありません。 ただし、丸投げするのではなく管理者として部下に対して方向性を示した上で、営業本部長にフォローを依頼するといった行動が、より評価され得るかと存じます。

案件11(大学連盟からの通達)は、案件9との絡みもありコンプライアンスとしてもっと優先順位が上位にあってもいいと思うのですが。

案件11は案件9の関連案件となります。この案件そのものへの対処というより、案件9の判断への情報案件であるため優先順位は低く設定しております。

案件12について、担当者のミスとはいえども、再三にわたる値引きや報告書を要求するなど中西氏にも問題があるのではと考え、今までのクレーム歴を林から報告を受けるべきではないでしょうか 。その内容しだいでは今後の取引の在り方も変更(最悪の場合は取引中止)せざるをえない場合もあるのではないでしょうか。

取引先の要求の妥当性を考慮することは当然評価しております。一方で、完全に林に落ち度がなかったわけでもなく、取引額の大小にかかわらず、取引を続行する判断をするのは評価に値すると考えられます。

優先順位に関して、案件15は社有車の盗難被害にあって取引先への影響と個人情報が漏れたことにより会社の影響度が高いように思います、また案件6は取引のクレーム対応であり、クレームのトラブルがメーカーに責任があると思います。 優先順位実行マトリックスには案件6が1番で案件15が2番のように回答では書いてありますが、案件15が1番で案件6が2番ではないでしょうか。

どちらも対外的に影響を及ぼす可能性がある案件となります。 案件6については、実際に発生している問題であること、会社の信用に関わること、こちらの落ち度が明らかであることなどから総合的に判断した場合、重要度は高いと捉えることができます。 一方、案件15については業務用パソコンが盗まれており何らかの社内データが流出した可能性があるものの、現時点では「可能性」で止まっているものとなります。 ご質問の中に「個人情報が漏れたことにより」とありますが問題設定上、そこまで言及されておりません。 従って、スコアリングシートに記載がある通り、まず「情報漏えいの有無の確認」が必要となります。 確認後に漏えいが確認されれば、その後の対応として優先順位が入れ替わることもあり得ますが、現時点での設定としては案件6が上位に位置するとさせていただいています。

案件15(車上荒らし)について、情報漏えいした場合の会社の損害として上位にあるのは理解できるのですが、案件4や18(売掛金回収)よりも優先順位が高いのがよくわかりません。協力会社が倒産し、資金繰りが悪化しており、現在進行中の案件なので、まだ被害があきらかになっていない車上荒らしよりも上位にしました。(優先順位設定ドリルより)

問題集Bの案件15および4・18・11につきましては、優先順位マトリックスをご覧いただくと、すべて重要度は中~高に位置する案件となります。その中から優先すべき点は、その案件を放置した場合に被る可能性のあるリスクを検討する必要があります。
案件15は未確定とは言え、放置した結果個人情報が流出した場合、会社そのものに甚大な損害が発生しうる対外的な案件です。そのため他の案件と比較すると優先的に処理すべき案件と言えます。 それに対し、案件4・18は対内的案件であり延期要請などの社内調整が可能です。

案件18で支店全員に方針変更の指示とありますが、具体的にどのようなことでしょうか。 案件4で売掛金回収強化の指示を出しているのだから、特に方針に変更はないと思いますがいかがでしょうか。

売掛金回収の指示は短期的な指示と捉え、キャッシュフローを重視した営業方針を徹底させる行動は、方針管理の面からも評価できると考えられます。

問題集Bのスコアリングシートで、深井からの連絡メモの、緊急度、重要度、優先順位が黒べたで読めません。 数値はどのようになっているのでしょうか。

当案件は資料提供の内容の案件であるので、優先順位設定からは外しております。したがって、当案件以外の案件で優先順位設定をお願いします。(問題集Aも同様です)
  もし、当案件を含んで優先順位を設定するのであれば、優先順位は低いレベルになると考えられます。

緊急度と重要度では重要度が高いほうが優先順位が高いという認識でいましたが、回答をみると緊急度が高いほうが優先順位が高いようになっているようでした。 重要度が高いほうが優先順位が高いということで考えていたので、どちらを優先させればいいのかがわからなくなってしまいました。どのように考えたらよいのか教えていただけないでしょうか。

優先順位の付け方は●●様の考え方でよろしいかと思います。 インバスケットの考え方については、基本的には重要度の高い案件が、緊急度の高い案件より、 優先順位が高いと考えた方がスコアが高いと考えられます。 ただし、すべてにおいてその考え方が当てはまるとは限りません。 例えば対外案件であるか、例外的な案件か、もしくは、実害・実利益が発生するか等の要因から、総合的に判断するべきです。 当問題集付属ののマトリックスは、複数の現役管理職やモニター様の回答を元に作成し、優先順位設定も複数の回答を点数化し、上記の考え方で設定しております。 弊社のインバスケット問題を含め、多くの問題が上位3つから5つの案件の優先順位付けを重視しており、優先順位上位5つ以下は、ほとんど評価対象としていないものが多いようです。 つまり優先順位中レベルから低レベルの区分けは非常に困難であると同時にあまり重要な作業では無いと考えています。 逆に優先順位上位5つ以下は「その他、優先順位が高くないグループ」で仕分けする考え方もあれば、 逆に理解が進む方もいますので参考にしてください。

案件3のスコアリングシートの問題把握の部分にある、営業配置の基準、営業員の勤務管理、営業員の過去の成績の確認、営業員の人事データの確認は誰に指示するのでしょうか。深井さんですか、それとも着任後みずから調査するということでしょうか。

弊社の評価基準では、問題把握、情報収集については、評価者がそのアクションを認識できた場合にスコアとします。 したがって、この場合は誰に指示するとよいかという明確な評価基準は掲載しておりません。 一般的には「庶務担当の深井」もしくは「自分で本社担当部署に資料提供の依頼をする」が適当と思われます。

案件6におけるクレームの影響範囲は谷山支店に限定されるものだと考えられます。 重要度が高いのは、会社としての風評被害に発展し、会社運営に影響してくる可能性があるからでしょうか。

実害としては企業全体から見ると軽微であるかもしれません。 しかし、対外案件であること、会社の信用に関わること、こちらの落ち度が明らかであることなどから総合的に判断した場合、重要度は高いと捉えることができます。企業にとって対外的信用を損なうことは実害よりもはるかに大きな損害と考えたほうがよいでしょう。

案件9、11はコンプライアンスに関わる問題であり、谷山支店だけで判断できる案件ではなく、 本社部門の判断を仰ぐ必要があるために重要度が高い、という理解でよいでしょうか。

そのようなご理解で問題ないと思われます。予測できるリスクの大きさ・影響の範囲、判断適任者のレベルから考えて総合的に判断できると思われます。

案件10スコアリングシートの「問題把握・情報収集」のアクションの1つに「新規営業担当の収益率の低さ原因把握」があります。 なぜ、このアクションが必要なのかを理解できませんでした。資料3を見る限り、新規開拓営業担当鈴木は、利益目標は達成していませんが、2位の実績です。

管理者としてはこの場合、売上目標は達成しているが利益目標が未達成であることに着眼すればよいでしょう。計画はあるべき利益率を設定しているので、それを大幅に下回っている場合に異常として問題視することは評価に値すると考えられます。

案件11は案件18同様に部下に周知徹底することが重要だと思うのですが、案件18より優先順位、特に緊急度がDと低くなるのはなぜでしょうか。取引停止になることを考えると会社への影響も大きく、優先順位も高くなると思うのですが。

案件11は確かに重要で周知徹底されるべき案件ですが、すでに1か月の取引停止処分という社会的制裁を受けており、当案件の内容は周知徹底されていると考えられます。したがって、この案件は再徹底指示に当たる案件といえます。
一方で案件18については全く新しい指示であり、重要度はもちろん、緊急に営業方針を変える必要があることから、案件11より優先順位を高く設定しているものです。

案件12はクレーム案件だが重要度がCとなっています。なぜ重要度が高くないのですか。

この案件に関して重要度を中レベルとしているのは、
  ・取引額が小さいこと
  ・被害の影響範囲が限られていること
  ・取引先の言い分に非常識的な部分があること
  ・通常の商取引であること(例外的な判断ではないこと)
などを考慮し、ほかの案件と比較した結果です。

案件12については緊急度がBとなっているが、返答期限として約2週間ある点、客の言っていることがややおかしい点を考えると、Cぐらいが妥当ではないでしょうか。

非常に難しい判断ですが、モニターの判断の集計ではAとBが圧倒的に多かったです。理由は対外的案件であること、案件6などの対応から林の判断業務レベルが低いと判断されることから、早急に林への指示が必要であると考えられるからと思われます。 また、返答期限は確かに2週間あるのですが、主人公の着任数日後が期限ですので、その点も要因としてあるようです。

案件12と案件13で、期日は同じ9月4日であるにもかかわらず、案件12の緊急度はB、案件13はEと異なるのはなぜですか。

緊急度は締切日という要素も大きいのですが、すべてがそうでは無いといえます。 ほかの要素として①対外的案件であるか②例外的な案件であるか③現在も被害やリスクが進行しているか――などもあり、それらを含めて総合的に判断します。

案件12の重要度が低い理由の一つとして、取引額が小さいためとありましたが、同じように取引額の小さい案件7の重要度が高くなるのはなぜですか。案件12も7も高校が相手であり、谷山支店従業員のミスによって引き起こされているため、背景は同じように思えます。

この案件は、内部不正と谷山支店従業員のミスの可能性が高く、取引先の運営を阻害していることから、重要度は高いものと考えられます。

案件14については、石田を失うことは経営資源を失うということだから重要度が高くなるが、逆に、案件16のように山岡という経営資源を手に入れるということで重要度が高くなることはないのでしょうか。 「経営資源(ヒト・モノ・カネ)を失うことのほうが、同じだけの経営資源を得ることよりも重要度が高い」ということでしょうか。

2案件は関連性があり、案件14の解決策の一つの手法として案件16があると考えられてはいかがでしょうか。最終的に、この2つの案件の優先順位に大きな差はみられません。ただ、経験的に申し上げると採用と退職の違いは、採用の場合はまだコストはかかっておりませんが、退職となるとそれまでの教育などにかけたコストを損失すると捉えることもできます。

案件16について、山岡の受け入れが正解かどうか不明な時点で、緊急度Aは高すぎるのではないでしょうか。返答期限が今月中であることを考えると1週間あるので、Cぐらいでもいいように思います。

おっしゃる通りではありますが、主人公の着任は9月2日なので早急に判断する必要があります。 その点から多くのモニターはAを選んでおります。